映画作りに関する些細な雑文
もしも私・ぼんぼちが、映画に関われるとしたら、松本俊夫先生の「アートマン」や伊藤高志さんの「スペイシー」の様な、短尺のスチルアニメーションを作りたいです。
スチルアニメーションがピンと来ないかたはーーー
今記事に付けた3枚の写真が、入れ替わりつつ微妙にアングルを変えながらパパパパパッと映り、間に時折、真っ白な画面がパッ!パッ!と挿入されたものーーーつまり、アート写真作品に時間軸が加えられた表現ジャンル、と解していただくと、解りやすいかと思います。
タイトルは「水面」とし、水面に反射する光や水草の揺れが、半抽象的に訴えかけてくる、美しいアートアニメーションに仕上がると想像します。
私がスチルアニメーションを最初に作りたいと色めき立ったのは、中学1年になろうという時でした。
映画部に入ってそこで作ろう、と、中学受験合格時から、楽しみにしていたのです。
けれど残念な事に、私の入った中学には映画部がなく、仕方なく他の部に入りました。
そして、自分に自由な時間が出来た38才の時ーーー
私は、せっかく潤沢に時間が出来たのだから、先ず映像理論から学ぼうと、イメージフォーラム映像研究所の夏期講習会で、世界実験映画史を学び、あくる年、世界インスタレーション史を受講しました。
どちらも、たくさんの、テキストとされた秀逸な映像作品を観せていただき、講師の講義が詳らかに1作毎に入った、大変に得る所の大きな納得出来る濃密な授業でした。
3年目にはいよいよーーー私は、実験映画を自ら作る、というコースに臨もうと、研究所のパンフレットのそのコースの欄を熟読しました。
すると、「3人ひと組になって1作を作る」とあったので、参加するのをやめました。
私は、自分の映画作りに対する絶対条件として、「スチルアニメーションである事」の他に「たった1人きりで作りあげる事」があったからです。
大好きな映画制作に、自分以外の人間の考えや技術が入って来られるのは、私にとって耐えがたい事なのです。
3人で作らねばならないのなら、何も作らない方を、迷わず選びます。
時はくだりーーー
今現在、スマホとパソコンがあれば、スチルアニメーションは、1人でなんぼでも制作可能な時代になりました。
公開も、YouTubeでなんぼでも出来ます。
けれど今、私はそれをやっていません。
何故かというとーーー
ブログを始めて何年かしてから、アート写真を撮り公開する様になったのですが、時間軸の加わらないアート写真という表現に、まだまだ飽き足らなく、もっともっとたくさんのアート写真作品を生み出したい、という気持ちが強くなったからです。
そうこうしているうちに、私の寿命は尽きるでしょう。
それでもいっこうに構わないと、思っています。
それはそれで、運命の様なものなのでしょうから。
この記事へのコメント
Rchoose19
3枚の写真をスクロールしながら見ていくと
なぜか現在過去未来みたいな感じがしてきます。
ぼんぼちぼちぼちさんは、孤高の芸術家ですね♡
学校っぽいところって、
皆でワイワイ、意見の衝突、話し合って解決、大団円!
絆が深まる、一生の友!みたいなの目指すじゃないですかぁ。
私も、そういうの苦手です^^;
kazukun2626
Take-Zee
私も3人一組では参加しません・・・
グループが嫌だという理由ではありません。
リンさん
ぜひとも、ぼんぼちさんの素晴らしい世界観を、スチルアニメーションにして下さい。
私、見たいです。
hana2023
アート写真作品を生み出したい、という気持ち・・・このブログも、そうした表れのひとつなのでしょうか。
なかちゃん
やはり自分のもの(作品)は、拘って拘って拘り抜いて作りたいと思うのが本当でしょうからね(^^)
扶侶夢
私も人生に一作だけで良いから「自分にとって最高の絵本作品」を作りたいと思っています。そんな気持ちで40年が過ぎました^^;;
sara-papa
8ミリでしたがちゃんと台本作ってコンテ作ってと楽しかったです。
誰かが持っているだろうな!^^;
yoko-minato
そういう気持ちはとても大事なのだと
思います。
スチルアニメーション・・・見て見たかったです。
ヨッシーパパ
werewolf
ある日突然作り出す・・・なんてこともあるかもですよ。
そらへい
私もいつの間にか、ねじれて行っているような・・・
拳客
八犬伝
わかりますよ、最初から最後まで一人でというの。
sakamono
でしょうね。1つの絵を3人で描くようなことはできませんものね。
mau
フヂ
尊敬します。そのお陰で今私たちは
素敵なお写真を拝見できているのですね。
さる1号
この拘り、いいな^^
ぼんぼちぼちぼち
さっそくたくさんのコメント、しかも共感のご意見が多く、嬉しく驚いてやす。
三人ひと組なら何も作らないほうを迷わず選ぶ、、、この気持ち、解っていただけたとは、とっても嬉しいでやす!
イメージフォーラム映像研究所でやすから、決して「複数人で一つの作品を作る共同の作業の何たるかや、協調性を学びなさい」という意図で、三人ひと組にしたわけではないと察しやす。
あの研究所は、個人映画を重視する学校なので、実情として、機材の数が生徒分の数ないから、という、苦渋の選択の末だと察しやす。
だから、あっしもパンフレットでその旨を読んだ時に、すぐに察しがついて、「えっ?!なんで?!」じゃなく、「仕方ないか」と思いやした。
あっしは、飲み会とかお散歩会とか、複数人でわいわいやるのが全面的に嫌いなわけではないんでやすよ。
そういう、人間の個としての存在は守れながら、程よい距離感で皆と楽しむ、というのは好きでやす。
だけど、芸術作品作りとなると、勝手がまるで違いやす。
己れの魂の奥底にあるものを放出させて、それを作品化するわけでやすから、たとえどんなに仲のいい人とでも、その方向性が100%一致することなんてありえない。
あっしは、芸術作品を作るにあたっては、寸分たりとも、他人の意見や考えが入るのに耐えられないんでやす。
なら、作らないほうを選ぶ。即決でやす。
今、こうしてブログでアート写真をニ記事に一度、公開してやすが、
最初は、先々スチルアニメーションを作るための基礎、まず、時間軸のないワンショットワンショットをきっちり作れる様にならなければ、という思いで載せ始めたんでやす。
だけど、時間軸のないアート写真の世界に、自分でも予想外に深くハマってしまいやして、加えて、最近では、ソールライターに刺激を受けたりして、もっともっと時間軸のない世界を追究してゆきたいぞ!と思ってしまったんでやす。
もぅ、アート写真撮るのが、楽しくて仕方がないでやす!
でも、当初の計画と少し変わっても、それはそれでいいと思ってやす。
あっし自身が納得出来る作品を生み出すことが一番の目的だから。
うん、そうでやすね、ある時ふっと、時間軸のあるスチルアニメーション作りたい!って色めき立つかも?知れやせんね。
そしたらそっちに邁進しやす。
表現って、無理にこうせねば、ではなく、湧きい出た感情を抑えられなくなって、形にするものだから。
つぐみ
今いちばん、したいことをするのが大正解だと思います。
ファルコ84
色って不思議です、白黒にしか見えない動物は可哀そう。
末尾ルコ(アルベール)
naonao
アート写真を楽しみにしています(^○^)
hirometai
最期の色合いがいいです。
同じ作品でも加工によってイメージが全く違いますね。
マジックみたい。
kiyotan
全然違う印象になっていく感じです。
自分一人でこだわって創りたいと言う気持ちは分かります。
藤並 香衣
全く自分の思うようにはできませんよね
Ja-Kou66
自作の動画やアート、はたまた音楽を作成して発表したり
そこから世界に広がることもあり、そういう時代なんだなと思います。
アート写真は無限なので、意欲は止まることを知りませんね!
ぼんぼちぼちぼち
あっしの気持ち、解っていただけて嬉しいでやす。
前回、これらの写真の三枚目の加工のバージョンをアート写真の完成作品として公開したわけでやすが、これらの写真を元にスチルアニメーションを作るとしたら、やはり、時間軸にも緩急をつけたいでやすね。
最初は三枚目の紫のの微妙にズレたアングルが中心にゆっくりコマが動き、徐々に早くなりつつ、二枚目のが交互に挿入され、どんどんコマのスピードが早くなって、白い光だけの画面もパッ!パッ!と挿入され、ラストはまたゆっくりになり、一枚目の実際の色合いので終わる、つまり、最初は何を撮ったものか解らない綺麗な図案みたいなものが、光のまたたきをくぐり抜けて、ラストで実は水草でした、と解るような。
時間軸の緩急のつけかたの考えかたは画面の中での緩急の考えかたと同じなので、技術さえ習得すれば、どう動かしたいか、は、撮った写真写真を見てるだけで、次々と浮かんできやす。
まあ、もしも、もし〜も、実現したら、ね。
今はまだ、時間軸のないアート写真に夢中なので。
そう、三人ひと組だと、絶対に、自分のやりたいこと100%は出来ないんでやすよね。
映画には、個人映画というジャンルもあるわけでやすが、個人映画を観ると、個性が百花繚乱で楽しいでやす。
やっぱりあっしは、作るなら個人映画以外にはない!と思い続けてやす。
ヨコハマホンキートンクブルース、、、あっしはブルースが好きなので、その中の一つとして、レパートリーに入れてやす。
ほんとにいい曲でやすよね!
松田優作さんの他に、原田芳雄さん、作曲者のエディ藩さん、作詞者の藤竜也さんも歌われてやすね。
あ、そういえば、あっしのずいぶん前の記事で、これら四人のかたがこの曲を歌われてるのを聴き比べるというのを、書いた記憶がありやす。
Boss365
スチルアニメーション、自己表現に適した分野。
「3人ひと組になって・・・」は、ナンセンスな感じがします。
ところで「アート写真」をベースに新たなスチルアニメーション?を生み出すコトも可能と推測です!?(=^・ェ・^=)
英ちゃん
実は私がテレビ局の仕事をしてた頃、その同僚たちと映画を作りましょうと言う話になったんだよね。
でもみんなもう社会人だから暇もお金も貯まらなくて断念しました(;^ω^)
でも16ミリの映写機は買ったんだよね。
あの時、続けてれば今頃は映画監督になってたかも?(^▽^;)ナンチャッテ
sana
専門的な勉強もされたのですね。
3人一組で作る、それも現実には組んで仕事をするケースはあるでしょうが。個人でやりたい気持ちはわかります。
私は性格的には協調性もある方ですが、そう長くは‥
創作家というのは自分を表現できなければ行き詰まると思います。奇跡的に良いバランスになって組んで仕事をしていた時期がありますが、しだいにペースや考え方にずれが出て、破綻しました。
ブログだと一人で出来る範囲で、心ゆくまで記事を作れるのがいいです。
今は個人で作品を発表することも可能ですね。技能が必要なことだと覚えられないので、今のところ考えられないけど。世の中変わりましたね~^^
JUNKO
みち
短大の時に映画サークルに所属して8mmで短編の映画を作りました。
と言っても私は知識も技術も持ってなかったので専らお手伝いですが。
それでもとても楽しい経験でした。
その当時は作品を作るという感覚はなかったです。
映画を作ることをちゃんと学ぶのであれば、自分の作品を作りたいですね。
ぼんぼちぼちぼち
イメージフォーラム映像研究所での「三人ひと組」は、機材の数の関係から、仕方なくそうされたのだと察しやす。
きちんとパンフレットに「三人ひと組」と表示してあって、正直で好感の持てる学校だと思いやした。
単に「君も自分の映画を作ろう!」と銘打っておいて、授業料払い込んで講習会が始まって初めて「三人ひと組」と知らされたら、「しまった!申し込まなきゃよかった! ちゃんと事前に書いておいてくれよ!」ってことになりやすからね。
映像関係の研究所にも悪徳な学校があって、
某大手のシナリオ作法を学ぶ研究所に「すべてのジャンルをお教えします!」とあったので、実験映画のシナリオを学ぼうと申し込んだら、
面接の時、担当の先生が「ジッ、ジッケン???そんなジャンル、ありませんっっっ!!!キィーーーーッ!!!」とヒステリー起こして収拾つかなくなりやした。
「すべてのジャンルをお教える」と学校の宣伝文句に書いてありながら、実験映画を教えない、どころか講師が実験映画というジャンルがあることすら知らない、、、
看板に偽りありだし、自分の無知でヒステリー起こすような講師を雇ってるなんて、講師のレベルも低すぎやす。
あそこの研究所、授業料はものすごく高くて全額前払いで、内容はそんなで、詐欺のような悪徳シナリオ研究所でやした。
ぼんぼちぼちぼち
ああ、あの時代、自主で作ろうとなると16ミリになりやすよね。
でも、英ちゃんさんのとこもそうだったように、たいてい頓挫するんでやすよね。
他によくある理由としては、みんなが自分が監督をやりたいと思ってる、で、なんとかそれぞれのスタッフに甘んじてもらっても、プロのように職人魂を持ってないし、監督との上下関係がきっちり取れてなくて、なあなあになって、そのうちケンカになる。
やはり複数人で一つの作品は、難しいでやすね。
ぼんぼちぼちぼち
やはり複数人で一つの作品を作るというのは、難しいでやすね。
完全に、一人が監督で、他の人は自分の意見意思を全く入れないサポートに徹するとか、映像作りと音作り担当と分担するとかなら成功する可能性も高いでやしょうけど。
仰るとおり、その点、ブログはいいでやすね。
たった一人だけの、完全自分の自由な表現の場。
写真に限らず、文章でも自由に吐露できて、いいツールが出来てくれたものだと、時代に感謝してやす。
ぼんぼちぼちぼち
うん、、、写真に飽き足らなくなって、時間軸での表現がしたくなったら、、、作りやす!
ぼんぼちぼちぼち
学校に映画サークルがあったなんて、羨ましい限りでやす!
やはり映画作りは、複数人で作るとなると、お手伝いに徹する人がいてくれないと成立しやせんね。
みなが、我が我が、、、とやってると、途中で頓挫しやす。
いい思い出になって、良かったでやすね!
yokomi
まだまだ飽き足らない...、もっとたくさんの作品を生み出したい....という今のお気持ちは、とても大切(^_^)v その延長に時間軸が加わってくるのかもしれません。
ぼんぼちぼちぼち
へい、写真作品作りや個人映画作りは、仕事ではなく趣味なので、
気持ちがおもむくままでいいと考えてやす。
途中であっしの寿命が来たら、それは運命として受け入れやす。