幼稚園児の時、駅の階段から落ちた話

駅の階段.JPG

私は母親に、物心ついた頃から 殴られる以外に触れられた記憶が一つもない。
日頃から ちょっとでも母親に近づこうものなら「おめーは醜くて臭いから、近寄られると気分がワリ〜イ!近づくなーーっ!」と 嫌悪感をあらわにされて怒鳴られていた。
母親の買い物のお供をする時も、五歩くらい下がって歩いてゆくのだった。
尤も母親は、幼児の歩調に合わせてゆっくり歩いてくれる筈もなく、大柄な自身のペースでずんずん歩を進めるので、五歩くらい後からついてゆくのが精一杯だった。

そんな日常のある日ーーー
確か、幼稚園児の頃だったと思う。
電車に乗ってデパートかどこかへ行った帰りに最寄りの駅に着き、駅の階段を降りる時のことだった。
ホームから踊り場までの上半分の階段は、何とかヨチヨチと降りられた。
が、踊り場から一歩足を踏み出したとたん、バランスを崩し、ちょうど立て膝の姿勢で 膝で、ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!、、、と、地面まで落ちてしまったのだった。
落ちてゆく最中の恐怖と落ちきった後の膝の痛さは、尋常ならざるものがあった。
私は地面に倒れ込んで 動けなかった。
と、「みっともねーーっ!このっ!恥っさらしめがーーっ!!」
母親の声が飛んできた。
そして母親は、ずんずん家の方に歩いて行き、見えなくなってしまった。
私は、なんとか起き上がった。
両膝は、表面は 擦りむいて血が滲んでいた程度だったが、膝小僧全体が深い部分まで酷く痛かった。
最寄り駅から家までの道順は解っていたので、私は足を引きずりながらも、何とか家に辿り着いた。

母親は玄関の扉には常に鍵をかける人で、私はまだ鍵を持たせてもらえない年齢だったので(鍵を持たせてもらえたのは、小学一年からだった)玄関扉の前で「開けてー!開けてー!開けてー!」と叫んだ。

しばらくして、母親は鬼の様な形相で扉を開け「このっ!ノロマがっ!アタシに恥をかかせやがって!!」と怒鳴りつけ、自分の部屋に引っ込んで行った。
私の膝の具合はどうかと尋ねるどころか、膝をチラリとも見なかった。
私は、風呂場に行き 膝の血と埃を洗い流し、救急箱を取り出して赤チンを塗った。

擦りむきは そう間もなくかさぶたになり治ったが、膝小僧全体は 何週間経っても痛かった。
その旨を母親に訴えても、母親は、整形外科に連れて行ってくれることをしなかったどころか、「このノロマがーーつ!!その甘チャンの根性を叩き直してやるわーーーっ!!!」と 殴りかかってくるのだった。

風邪で熱を出して寝込んでも 看病してもらえたことは一度もなかったし、私の幼少の頃の母親との関わりの記憶は、こんなことばかりである。

駅の階段1.JPG

この記事へのコメント

  • mimimomo

    おはようございます^^
    おーそれは本当に痛いですよね~ お母さんのことは今までに何度か読ませていただいているので「さもありなん」と言う感じですが(うちの継母も多少似ていましたし) 骨に傷でも入っていたのかしら。
    2019年07月12日 06:36
  • ヤマカゼ

    絵の中の錆びた部分がコントラストがきいてますね。
    今はお綺麗なので、つらい幼少期思い出さなくても。
    2019年07月12日 06:36
  • もーもー

    辛かったですね
    一生忘れるものではないし、癒える物でもありませんが
    命があっただけ  良しとするべきか???
    幼心の傷は  深ーーく深ーーく 
    ここで  書くことにより  少しでも
    気持ちが落ち着けばと  思います
    2019年07月12日 08:14
  • yoko-minato

    詠ませて頂くたびにこのお母さんは
    母親らしさを少しも持ち合わせていないと
    思いますね。
    本当にひどい母親だと・・・
    少しでもぼんぼちさんの気持ちをいやすには
    吐き出し続けることもいいのでは。
    2019年07月12日 08:22
  • garden

    負の連鎖なのでしょうか?
    辛いです。
    2019年07月12日 09:33
  • 這い上がるママ

    もう亡くなられたとのことですが、幼い頃の母親との関係はずっと心を苦しめるものですね。
    2019年07月12日 09:34
  • 拳客の奥様

    肉親関係の恨みは、根強いですよね。
    私は、姉妹の縁がある事から途切れ…数年前にリベンジしました。
    私の言い分を、世間様が聞いた場合必ず「良い事をなさいましたね」
    この言葉を聞いた時の私、少し気分が晴れますよー。
    書く事で、少しでも気持ちが落ち着くなら、書き留めて下さい。
    2019年07月12日 09:50
  • わたし

    やりたい放題やって、亡くなってしまうなんてぼんぼちさんの怒りのやりどころがないですね。
    幼いころの怖い体験は、生涯忘れられないですね
    2019年07月12日 10:07
  • 侘び助

    母子家庭で父親の分も担う母はきつかったです・・・が
    良く熱を出す私を仕事から帰ってきて、乳母車に乗せて
    夜道を医者に連れて行きました。私は布団にくるまりながら
    捨てられるんかも・・・と不安な気持ちになって乗っていましたが
    医者の玄関に着き抱いて運んでくれる母親にしがみついて
    診察室に(あの頃は医者のかからない人が多かった時代でした)
    2019年07月12日 10:11
  • みうさぎ

    立て膝で階段を滑り落ちて着地はかなり
    痛かったと思う 昔 駅でそういう着地されて
    何でもないフリして立ち去った女性いたけどぉ
    強い!と駅階段見るといつも思い出す

    子供だもの甘えたかった 筈
    ぼんぼちぼちぼちさんのお母様はヒステリック
    なお方だった と思う

    誰かに文句言いたくて仕方なかったのかも
    でもここまで 子供に八つ当たりすることが
    出来たのは 凄いですっ 体裁 面子を気にするあまり
    幼い子供にそこまで・・・冷たく酷い言葉
    投げ 家に帰る時 足痛かったでしょう

    私の母は忙しく抱きしめてくれたのか記憶に無いですが
    40度の熱は良く出していたので
    母はその時はとても優しく言葉を掛け
    気にかけてくれたので私は病気にりたくて
    仕方なかったです 。
    普段は構って貰えなく
    喧嘩をした記憶も無いのですが
    再婚した養父からも守ってくれた。


    殴るて 実親に殴られたことないのに無職になった前夫
    から殴られて酷い目あった体験あるけどぉ
    エゴ塊の暴力反対!ですわ
    2019年07月12日 12:24
  • とし@黒猫

    街を歩いていると、子どもに大声出して、ヒステリックなまでに叱りつけてる母親を、たまに見かけます。
    僕も、デパートなどへ連れて行ってもらったり、初めての経験で、迷っていると、男のくせにグズ! グズ! と何度か罵られて、まるで他人の子どもを見るような冷たい視線で見られたことが幾度となくあります。
    ショーケースのリカちゃん人形などをみようものなら、男のくせに人形だなんて、お前はよその子だ、という態度で距離を置かれたりもしました。
    どこの家庭にも、そういう負の局面はあるように思います。
    2019年07月12日 12:41
  • Take-Zee

    こんにちは!
    ・・・お辛い記憶ですね。
    でも、大きなケガでなく良かったです。
    2019年07月12日 13:36
  • 英ちゃん

    今の時代だったら確実に警察沙汰になるような出来事だね(゚□゚)
    2019年07月12日 14:46
  • りみこ

    いやーそれは(>_<)
    今なら即児相へ電話するでしょう…
    悲しいことです
    2019年07月12日 15:14
  • 坂の上の蜘蛛

    末っ子で甘えて育った私には想像も付かない行為です‼️
    その後思春期はどうだったのでしょうか。興味本位で恐縮ですが
    知りたくなります。
    2019年07月12日 15:16
  • たじまーる

    ぼんぼちぼちぼちさんのお母さんに関するお話は
    何度か読んだことありますが
    今回の話も酷すぎます。
    とても辛すぎる経験をされて
    実の親が子供に向かって絶対許せない行為です。
    2019年07月12日 15:19
  • ぼっこ

    親になれない親、親になってはならない親。
    子供は溜まりませんね。
    子供には正義を振りかざして教育をしてはいけないとも言われます。
    ましてや親の我を押しつける事など……。
    ぼんぼちぼちさんが素敵な方に成長されて嬉しいです^^
    2019年07月12日 15:33
  • hirometai

    ぼんぼちぼちぼち様
    こんにちは
    いつも読ませていただく度に胸が痛くなります。
    どんなことがあっても我が子が一番大事と思っている自分には想像できません。
    よく、ぼんぼちぼちぼちさんは、自分の人生を自分らしく生きてこられたと思います。
    これからに願いをこめます。
    2019年07月12日 15:53
  • ゆるキャラ

    文章を読んだ後に再度作品を見ると
    腐食して塗装が浮いて剥がれている部分が
    傷口に、そこから垂れた錆が血液に見えてしまいます。
    2枚目などは縦の赤い部分が傷口、黒い錆が
    かざぶたにしかもう見えません(汗)
    嫌な過去は忘れてしまった方が楽になると思うのですが
    他人ならそうするのは容易ですが実の親となると
    そう簡単ではありませんね。
    2019年07月12日 16:07
  • ゆうみ

    大丈夫か?
    私が、そばに きっとぎゅっと抱きしめてたろうな。
    今度会ったら むぎゅって抱っこしても良い?
    2019年07月12日 18:53
  • ヨッシーパパ

    ひどい虐待を受けていたのですね。
    話を読んでいて、恐ろしくなります。
    2019年07月12日 19:36
  • JUNKO

    このつらい思い出が早く風化しますよう願っています。
    2019年07月12日 21:23
  • yes_hama

    読んでいるだけで辛いです。。。
    そして、写真がなんか痛々しく見えます。
    2019年07月12日 21:55
  • 八犬伝

    うう~ん
    凄まじい体験をされてきたのですね。
    2019年07月12日 22:07
  • kazu-kun2626

    痛い思いをしちゃいましたね
    僕も若い時、新宿駅で会談を転げ落ちた
    事ありました。誰も知らんふりしてましたね
    ケガしなかったので良かったですが。
    2019年07月12日 22:13
  • sig

    最後まで自己中心、自分勝手なお母さんから受け続けた想像を絶するひどい仕打ちを耐え続けたぼんぼちさん。その痛ましい負の遺産をバネにして今を築かれるまでの生き方はすさまじいものだったことでしょう。
    その分、現在の幸せの度合いもきっと大きいのではないでしょうか。
    2019年07月12日 22:21
  • kiki

    過酷な幼少期にも関わらず、
    亡くなるまで母親のために働き、
    ぼんぼちぼちぼちさんは正しい人だと思います。
    2019年07月12日 22:31
  • 藤並 香衣

    僕が長男を生んで少し経った頃に
    「可愛くて仕方がない」というと
    姑は驚いた様子で
    「子どもを可愛いなんて思ったことがない」と言った
    「子どもなんて老後の面倒を見てもらうためでなきゃ
    産む意味なんかない」
    「何人も子どもを欲しがる人の気が知れない」とも
    ぼんぼちさんの記事とそれに寄せられるコメントを拝見すると
    ある程度の数の母親は子どもを可愛いと思ってないんですね
    2019年07月12日 23:58
  • sana

    物心ついたときからこんな‥絶句ものです。
    たまにヒステリックになる親はいますが、ここまでは普通思いつきもしないでしょう。
    よく生き延びられました。
    最近では虐待の報道が増えてきて、自分がされていることは虐待なんだと気づく子どもが増えているようですね。昔は殴るぐらいは躾と受け取られていて、家の中でのことは外には言わないものだったから‥
    少しはましになっていくといいと思うばかりです。
    2019年07月13日 01:35
  • サンフランシスコ人

    「最寄り駅から家までの道順は解っていたので、私は足を引きずりながらも、何とか家に辿り着......」

    可哀想!
    2019年07月13日 05:26
  • ニケ

    お話を聞くにつけ、良く無事に生きてこられたなぁと思います。今は、お幸せそうで良かったです。
    私の場合、ここまで酷くはなかったので、ぼんぼちぼちぼちさんよりは、まだマシだったんだなぁと、しみじみ思いました。
    2019年07月13日 06:46
  • 旅爺さん

    その痛さをかまって貰えないのは今で言う虐待ですね。
    でも大人になってお母さんを思い出すのは良い面もあったんでしょうね。
    2019年07月13日 06:55
  • taekozue

    本当に、ご自分のことしか考えられないお母様だったのですね。
    本来ならば親は我が子がけがや病気の時には、
    そっと寄り添ってあげなければいけない存在ですね。
    2019年07月13日 09:54
  • ぼんぼちぼちぼち

    みなさん

    あっしの吐露を読んでくださり、そしてたくさんの温かいお言葉までくださり ありがとうございやす。
    おかげさまでぼんぼち、またひとつすっきり過去を風化させることができやした。
    ゆうみさん 是非、ぎゅっと抱きしめてくださいでやす〜♪
    旅爺さん あっしの母親に良い面なんてひとつもなかったでやすよ。
    思い出すのは、あまりに酷いことをされたので 忘れようにも憎しみで忘れられないからでやす。

    そうでやすね、あっしの母親は、親になってはいけない人でやしたね。
    最近のニュース報道でも解るように、親になるべきではない人が親になってしまって虐待をやらかす、、、みなさんご存じの通りでやすね。
    一部のある一定数の人間は、親になるにはあまりにも不向きなんでやすよね。
    妊娠したら、母性本能というものが全ての女性に、ぽわぽわぽわ〜んと出現してくるなんて、大昔の幻想でやす。
    虐待なんて、昔からあったんでやす。
    昔は、「スパルタ教育」という言葉の隠れ蓑や 家庭の恥は自分の恥 他人様に知られることは恥ずかしいという風潮があったために表に出なかっただけなんでやす。
    今回のコメントにも、親に酷い仕打ちをされたかた、書き込まれてやすね。
    あと、兄弟との確執も根深いものがありやすね。
    家族間に負の体験をお持ちのかた、お互い辛かったでやすね。
    ご自身それぞれの解決法で、自分の気持ちを楽にしていきやしょう!

    思春期の頃の母親の態度ーーー
    あっしの身体が大きくなって、腕力で反撃されたら敵わないと思ったのでやしょう、肉体的暴力はしなくなりやした。
    あっしの言動 一挙手一投足を全て否定しののしっていたことは変わりやせんでやしたが。
    そして、思春期になったことで、新たな精神的虐待が増えやした。
    あっしが第二次成長期を迎えたことに、酷く嫌悪感をあらわにするようになったのでやす。
    初潮になったことを報告すると、みるみる鬼の様な形相になり、「おめーは いやらしーっ!いやらしーっ!いやらしーっ!」と 怒鳴りつけられやした。
    一緒に街を歩いていると、突然、般若のような顔をして立ち止まり、あっしに向き直り「おめー!いいかげんにしろーっ!今 通り過ぎた男の人はおめーの胸をいやらしい顔してみてたんだよっ!おめーの胸がでっかくなるのが悪いんだ!おめーはいやらしーっ!」といったことがしばしばになりやした。
    「私は自分が悪くて大人の身体になったんじゃないよ」とでも正論を言おうものなら、街なかだろうがどこだろうが「ギャーーーッ!!」となって収集がつかなくなるから、黙ってうつむいてやした。
    喫茶店で、レモンスカッシュやレモンティーを頼もうとした時も「おめーはいやらしーっ!」と 頼ませてもらえやせんでやした。
    理由は、酸っぱいものを欲しがる女は妊娠している女だと 男の人に思われるから ということでやした。
    まだ小5小6の頃でやすよ。
    それでいて自分は、「ぼんぼちも○○(弟の名)も産みたかーなかったんだよ。でも、気持ちよくなっちまって またやっちまうんだよ〜」と ニヤニヤしながらよく問わず語りに吐いてやした。
    それ、小学生のあっしや弟の前で言うんでやすよ。
    どっちがいやらしいんだか、、、

    画像、この記事のために探して撮ったわけでなく、たくさんのストックの中から、あまりにも適切なのがあったので迷わずこれに決めやした。
    あっし自身も、ずいぶんピッタリなのがあったなあと思ってやす。
    2019年07月13日 12:01
  • sasanono

    過去の記憶は風化して、心の傷も新たな記憶に隠れます。
    それでも、ふっとした時に何かが蘇ってきてしまう...
    特に幼い日々に母親から受けた不条理に不安定な気持ちに
    なるのではないかと思いました。
    現在と未来は、ぼんぼちぼちぼちさんだけのもの!
    亡母親が悔しがって腹を立てるぐらい、素敵なものにする!
    で、笑う! 気が晴れる!... ねっ、いいでしょう?
    2019年07月13日 13:14
  • リンさん

    よく耐えましたね。
    想像しただけで、どうしようもなく悲しくなります。
    病院にも連れて行ってもらえなかったなんて、信じられない。
    本当によく耐えたと思います。
    2019年07月13日 14:46
  • サンダーソニア

    今は毒親と言い方がありますが
    まさにそれでしたね。
    お辛かったと思います。
    2019年07月13日 14:51
  • mayu

    子供を作っても養育者になれない人は、わりと多くいるみたいですね。
    家までの道のり、心細かったことと思います。
    心の痛みは長く残ります・・・
    2019年07月13日 20:54
  • ChatBleu

    そんなに小さい頃のことをよく覚えているなぁといつも感心しているのですが、やはり普通ではありえないほどお辛い思いをされているからですね。今だったら虐待ってやつですよねぇ(:_;)
    2019年07月13日 22:12
  • olived

    この記事を読ませていただいてから画の方を改めて見るとひどく擦りむいた膝の傷にも見えてしまいました。
    本当に胸が痛くなるお話です。怪我をしようが病気で寝込もうが、よくほったらかしておけたものですね。殴られる以外に触れられた事がないなんて。。。
    実母からとは信じられない酷い仕打ちによく耐えましたね。
    2019年07月13日 23:32
  • ackylacky

    子供のころのケガの思い出は今も鮮明です。
    幼稚園の頃、溝に落ちて額に傷を作ったこと。
    小学生のとき、自転車でブロック塀に激突してひじを擦りむいたこと。
    高校生になって、バイクで車にぶつかって宙を跳んだこと。
    今でも思い出すと嫌な気持ちになります。

    悪い思い出だけでなく、お母さんの虐待が付いて出てくるのは更に辛いですね。
    2019年07月14日 11:46
  • ぼんぼちぼちぼち

    みなさん

    温かいお言葉をありがとうございやす。
    あっしは今は最高に幸せで、やりたいことをやり毎日ハッピーなので、あっしの不幸を喜び そうなるように仕向けていた母親は、地獄で地団駄踏んで歯ぎしりして悔しがっていると思いやす。

    こうやって、しばしば過去の仕打ちを書いているのは、精神の膿の絞り出しと、虐待というものをニュースなどて観念的にしか頭に思い描けないかた どうして実の子にそういうことができるか理解できない というかたに、具体的に解っていただきたいからでやす。
    このブログを通して、一人でも多くのかたに虐待の実態を知っていただきたいと思ってやす。

    母親は、あっしが実の子だったからこそ憎かったんでやす。
    母親に言わせると、子供が産まれてきたことで 自分の女としての魅力が激減し、時間的にもそれまでのように男遊びが出来なくなったから、それを奪った子供が加害者で自分が被害者だという理屈でやす。
    めちゃくちゃな理屈でやすが、母親の言い分は、全てこんなめちゃくちゃな理屈で、母親本人は大真面目な顔で言い張っていて、反論するとギャーーーッ!!!となって収集がつかなくなるので、家族全員が黙って従ってやした。

    小さい頃の事ーーー
    強烈に辛かった事と強烈に嬉しかった事はよく憶えてやすね。
    強烈に辛かった事は、いわずもがな母親にされた仕打ちで
    強烈に嬉しかった事は、祖母(父親の母親)に溺愛された事と 幼稚園の担任の先生に特別に可愛がってもらったことでやすね。

    祖母は、当時のあっしんちから1時間以上かかる所に住んでいたんでやすが、
    それはもうしょっちゅうウチに来て 可愛がってくれやした。
    母親は祖母のいる前でもあっしをよく殴っていて、祖母は、「とし江さん、そんなに叩いちゃ可哀そうだよぅ」と泣きそうな顔でおろおろしてやしたが
    母親は、「ほっといてください!アタシの子なんですから!アタシはスパルタで育てているんですから!」と殴り続けてやした。
    祖母は、そんなあっしが不憫で仕方がなく、出来ることといったら、ウチに来られるだけ来てあっしを溺愛することだったのだと思いやす。

    幼稚園の担任の先生も、今思い返すと、あっしが虐待されていたのを気がついていたと思いやす。
    当時は、「なんで私だけ特別に可愛がってくれるんだろう?」と不思議に思ってやしたが。
    旅行に行ったからお土産と、あっしにだけ鳩笛をくださったりしてやした。
    時代が時代だったので、虐待を訴えるところもなく、他人の家庭に口出しするのもはばかられていたので、せめて自分にしてあげられることは、、、とお考えになった末の言動だったとお察ししてやす。
    2019年07月14日 12:24
  • プー太の父

    まるで虐待そのものですね。
    なんともコメントをしようがない話です。
    ぼんぼちぼちぼちさんが後遺症もなく
    こうして過去を話しているのが不思議なくらいです。
    2019年07月14日 14:25
  • エンジェル

    辛い幼少期でしたね・・・ここで辛い過去を吐き出して心が楽になるのならどんどん書いて下さいね。
    幼稚園の先生、ちゃんと見抜いていたんですね。昔は児童相談所などもなかったと思うので、通報する事も出来ず先生も悩んでいらしたのかもしれません。
    2019年07月14日 14:55
  • こはく

    驚きました。あまりに酷すぎます。救いがないです。
    お母さんがそのような状態になってしまったのはなぜでしょう?
    普通に育てられてそういう感じだったとしたら、何がそうさせたのか・・・?
    今の、虐待する親に直接会い、成育歴とか今の思いとかいろいろ聞いてみたいです。何がそうさせるのかと。
    2019年07月14日 15:38
  • ラック

    お祖母さまと幼稚園の先生の存在でホッとしました!このお二人の深い愛情があったからお母さんの酷い仕打ちにも耐えて今のぼんぼちぼちぼちさんがあるのではないでしょうか?
    2019年07月14日 16:56
  • erena

    受けた傷は深いものだと思います。

    傷の深さは勿論 傷を負っていることにも
    気付けない。
    存在すら否定するような気持ち。
    人のせいにしたい気持ち。
    聞くに耐えない言葉の数々。
    お母様のプライドとはどういったものだったのでしょうか。
    2019年07月14日 18:42
  • センニン

    こんばんは。
    私も一番古い記憶は保育園の頃のことですね。
    2019年07月14日 19:28
  • 横 濱男

    昨日は、お疲れ様でした。
    楽しかったですね。。
    これからは、イッパイ楽しみましょう。。(^^)
    また、宜しくお願いします。
    2019年07月14日 19:44
  • ぷち

    読んでて辛いしかなかったです。
    子供だから頼れるのは親しかいない、
    逃げ出すにも、どこに行けばいいのか思いつかない、
    選択肢のない子供がこういう状況になると、
    やっぱり周りの大人がもっと関心を示して、手を差し伸べなければ、
    今の時代も辛い思いをしている子供は減らないんだろうなと
    思いました。
    2019年07月14日 21:47
  • johncomeback

    拙ブログへのコメントありがとうございます。
    「パリー食堂」の周辺にはレトロな建造物が
    いろいろあります。素敵な喫茶店もありますよ(^^)
    2019年07月14日 22:15
  • 猫の友 メルティー

    ひどい目に遭っても、こども時代にやってこられた支えは「お金」と以前お聞きしました。恐縮ですが、何かの機会に毒母から受けた虐待を誰か、人や社会に転嫁する行為に及ばなかったのでしょうか?私だったら八つ当たりしたり、同じような毒人間に陥っているかもしれません。どうして正常を保てたのでしょうか?貴重なお教えを賜りますようお願いいたします。
    2019年07月15日 00:18
  • yuppie

    読んでると苦しみが伝わってきて辛いけれど、
    ぼんぼちさんが書くことでほんの少しずつでも
    過去の辛さを風化していけて解き放てるのなら、
    書いて書いて書いて書いて、もう辛い過去のこと
    書くことなくなるくらい書いて、そうなった時の
    ぼんぼちさんのポートレートもみてみたいです♪
    2019年07月15日 05:06
  • ぼんぼちぼちぼち

    みなさん

    おかげさまでまたひとつ精神の膿を絞り出せて 気持ちがすっきりしやした。
    お忙しい中、お読みくださりありがとうございやす。

    そうでやすね、祖母と幼稚園の先生には、いつかあの世に行ったらいっぱいお礼を言いたいでやすね。(幼稚園の先生は今もご存命かも知れやせんが)

    母親があんな人間になったのは、母親の兄弟の話によると、末っ子でワガママ放題に育てられ 何でも一人だけ特別扱いしてもらえて 世界は自分中心に回っているという幼児の精神レベルそのままで大人になってしまったからだそうでやす。
    だから、エゴイズムが常軌を逸して強かった。
    女学生の頃は不良やってたそうでやす。今でいうヤンキーでやすね。
    で、ヤンキーにありがちな、あと先考えないだらしのない快楽のおもむくままの結果の妊娠をして、金がないからと堕ろさなかったわけでやす。

    母親のプライドーーー
    「貧乏人だと思われたくなーい!」「子供を産んでしまったから女じゃなくなってしまったー!」この二つは何かというと口にしてやしたね。
    金持ちでちやほやされる綺麗な女でいることにプライドかけてたようでやす。
    でも、父と結婚したことで、前者は手に入ったけれど、子供を産んだことで魅力的な身体でなくなってしまったことを酷くコンプレックスに思ってたようでやす。
    だから、そういう身体にさせた子供が悪い、という理屈でやした。

    あっしが他者に八つ当たりしてしまったことーーー
    一度目のダンナにはずいぶん八つ当たりしてしまいやしたよ。
    正確に言うと、八つ当たりというより、自分のアイデンティティが崩れてしまうから価値観を変えられずにダンナのほうを否定した、というわけでやす。

    あっしは、父の経済力を当たり前だと思って育ち、それに大きく救われてきたわけで
    だから、父より経済力の下の男性を、一人の男性として認められないのでやす。
    少しだけ具体的にいうと、
    ロータリークラブに推挙されて当たり前
    ライオンズクラブに推挙される程度は、ちょっと嘲笑してしまう
    ライオンズにすら入れない男性は、どうしようもないていたらく、と。
    頭では、世間一般にはライオンズにすら入れない男性が大多数だということを知ってはいやすが、感情で認められないのでやす。
    なぜなら、認めようとすると、あっしのアイデンティティが崩れてしまうから。

    一度目のダンナは、一流大学を親に学費を出してもらって卒業した人だったので、あっしはそれを聞いただけで、地方の無名の高卒の父より当然 経済力のある人だと思ったんでやす。
    でも実際は、ライオンズにも入れない経済力でやした。
    ダンナに、それが普通なんだよといくら説かれようが、感情で認められなくて、結局 別れてしまいやした。

    二度目のダンナは、あっしんち以上に毒親を持った あっしから見ても可哀そうな人でやした。
    その人の親は、父が毒で、経済的にも気の毒な家庭でやした。
    毒親を持つ者同士として同士感のようなものが生まれ 結婚したんでやすが、
    その時、あっしは、あんなお父さんとは一切縁を切ってね、と頼んで、ダンナも、うん、そうするよ、と答えてくれたんでやすが、
    あっしに隠れてお父さんと連絡をとってお父さんにお金を送っていたことを知ったので、あっしはそれが許せなくて離婚しやした。
    離婚はしてしまいやしたが、あっしは二度目のダンナと出逢って、あっしは愛はなくて金のある家庭に育って、金という唯一の寄る辺があったけれど、愛も金もない家庭に育った人間の悲惨さを目の当たりにして、皮肉な話でやすが、それを目の当たりにしたことで、あっしの精神状態は ぐっと良くなりやした。
    2019年07月15日 13:36
  • スー

    怖い話ですねえ。
    怖すぎる。
    何かの本で読んだと思うんですが、
    どんなことでも、一番の復讐は、
    幸せになることだ。
    という言葉、わたしは大好きです。
    これって、正しいですよね。
    2019年07月16日 02:25
  • ぼんぼちぼちぼち

    スーさん

    正しいと思いやす。
    母親が死んで完全な自由を手に入れたあっしは
    自分が幸せになるために 日々邁進してきやした。
    今、最高に幸せでやす!
    ざまあみやがれ!(地獄にいる母親に向って吐きやした)
    2019年07月16日 10:45